夜長の友(ドラマの話などを)

夜泣きが減って、またドラマのDVDを見始めている。
日本を離れて6年が過ぎたわけで、連続ドラマがそこそこ好きだった私には、
「これ見てみたかったな〜」というのがちょこちょこあって。
あれこれ見ているので、とりあえず見終わったものから感想を。



★『きらきらひかる』


あ、これは6年以上前のだった。(^^:
放送当時、気になっていながら1度も見るチャンスがなかったの。
監察医を中心に置いた推理モノ。
監察医と刑事がレストランで気軽に事件の話は語らないだろう!というツッコミは
このさい脇へ置いといて、キャストがそれぞれ魅力的で見応えあるドラマだった。
20世紀末の作品だから当然とは言え、俳優さんたちがみんな若〜い!
Wikiで見たらほとんどが20代という設定でビックリ。


「死体はうそをつかない」というセリフが印象的。
鈴木京香さんが好きなので、毎回「かっこいいなぁ」とほれぼれ。



★『モリのアサガオ』


Yahooで「ARATAくんが死刑囚役」という話題を知って以来、気になっていた。
原作者が『きらきらひかる』と同じって、見始めるまで知らなかったけれど、
興味ある分野が原作者さんとかぶっているのかもなぁ、なんて思う。


初回を見て、いくつも疑問視が浮かんでしまい入り込めなかったのが率直な感想。
そんなに簡単に刑務官は死刑囚の独房に入っていくものなの?
そのドアの開け閉め、鍵がついているように見えない(いかにもセットな感じ)。
そういう演出的なところが気になったのかな。
その後すぐに続きを見なかったのだけれど、再開したらやはり先が気になった。
でも最後まで見ての感想は、「うーん、おしい」なのだった。


ファンのひいき目を差し引いても、やはりARATAくんはすごい。
両親を殺され復讐を誓い、死刑囚となって、自らの死を目の前に突きつけられて
苦悩し不安定になり・・・という難しい役どころを見事に演じていた。


死刑囚を演じる俳優さんたちもよかった。
大倉孝二さん、六平直政さん、温水洋一さん、津田寛治さんなどがその代表。
そして何より、柄本明さんの怪優っぷり!
並行して『坂の上の雲』を見ていたから、乃木大将との見事な落差に舌を巻いた。


でも、申し訳ないが、伊藤淳史くんにはもうちょっとがんばって欲しかった。。。
映画『壬生義士伝』の若き大野千秋も、電車男も今回の役も、あまり差がないのだ。
看守と死刑囚という関係、その間に流れる何年もの月日・・・、自分の出生の秘密を
知ることも含めて「わーん、あともう少し〜」と思わずにはいられず。


とはいえ、これは何だろ、やっぱり演出の問題なのかな?
あんなにいい味の俳優さんがそろっていたのだし、もったいなかった感が残る。
でもこれで私のARATAくん熱が再燃し、次の作品を選ばせたのだった(笑)。



★『蜜の味〜A Taste of Honey〜』


叔父との恋、泥沼の三角関係、どちらもまったく惹かれる要素がなかったけれど、
大石静さんの脚本だしARATAくん出てるし・・・と見始めたら、はまった。
とにかく次の一言に尽きる。


菅野美穂ちゃんがすごい!


ものすごく強い嫉妬も、セクシーな表情も深い悲しみも、ほんの一瞬の目つきで
表してしまう。これまた『坂の上の雲』で演じていた正岡律さんともまるで違って、
「非の打ち所のない才女」そのものだった。
あのとき、それまでの自分の姿勢を揺るがせなかったら・・・と、途中はかなり
怖い役でもあったのに、ひたすら「かわいそうに」と思って見ていた。
「雅人」への愛だけが器用でない女性。そして最後までかっこいい医師だった。


恋愛もののARATAくんは初めてで、これまたとても魅力的だったし、
役どころとしては心の変化が表しにくそうなのになんともナチュラルだったし、
医大生から30代半ばの優秀な外科医へと変化していく姿もよかった。


でももうとにかく菅野美穂ちゃんにやられた私。
あんまり興奮して「すごい、すごい」と騒ぐので、パートナーに呆れられた。
(ダブル主演の榮倉奈々ちゃんははじめてで、これまたcuteで不満はない。
けど「ダブル主演」とは、かなり荷が重かったんじゃ・・・と思う。)


ドラマに一貫してたのは「愛する人を信じること」なんだろうな〜。



あとは『ミタさん』が見終わって、『坂の上の雲』ももう少しで全部。
そしてさらにまだいくつか控えており(笑)。
ストレッチをしながらの(よく手が止まりつつ)、ささやかな夜の楽しみ。
まだまだ続きます。


(余談:ARATAくんは今年から本名でメディアに出ていて、
 今は某大河ドラマで、崇徳上皇であらせられまするよ。)