映画DVDの感想覚え書き(4月後半〜6月前半)

暇を見つけてはDVD鑑賞。大抵は週末、子どもたちが寝たあとの時間。
一緒に寝ちゃって、ドラマを1話だけという日も多いけど、最近がんばってるかも。
記憶が正しければ、見た順に。


*『アウトレイジ ビヨンド』☆☆☆ (あ、これは3月に飛行機で見たんだった。)
 ものすごい豪華キャスト。こんなにすごい人たちが集まって、ほとんどみんな
 ヤクザでなんなのと思ってしまう。1作目に引き続き、目の離せない展開。
 作品としてすごいんだけど、何度も見たいものではない。・・・好みの問題ね。


*『KOTOKO』☆☆☆
 見始めて5分しないうちに、あと何分で終わるんだろうと思った。
 それは見ていてどうしようもなく苦しいから。
 普段、本能的に鈍くしている自分の脆い部分の感度をグワッと上げられ、
 アイスピックか何かでかさぶたをはがすように刺激される。
 Coccoの演技が演技でないようにすれすれすぎる。
 見終わることでやっと現実に戻ってこられる。2度見ることは、ないかも。


*『孤高のメス』☆☆☆
 堤真一、夏川結衣、余貴美子、柄本明・・・、まったく不安を抱かずに
 見ることができる、大好きな俳優さんたち。特に余貴美子さんがよかったな。
 手術シーンをなるべく忠実に大切に撮ろうとしていた誠実さが伝わってくる。


*『The Hobbit: An Unexpected Journey(ホビット:思いがけない冒険)』☆☆☆☆
 懐かしくて見るだけで嬉しくなってしまうホビット村。
 フロド、ガンダルフ、ガラドリエルさま、出てくるたびにニヤニヤした。
 期待を裏切らないスケール。今後の期待を込めて、ちょっと甘めの☆4つ。


*『落語物語」☆
 ひさびさに出てしまった、見終わって「あぁ、時間をムダにした」と思った作品。
 映画として成り立っていないというか、入れたいエピソードがあれもこれも
 ただペタペタ張り合わされている感じで、深まらない。
 たくさんの落語家が出演しているけれど、確認できるのは、プロの落語家は
 プロの俳優ではないのだということ。ああ残念。田畑智子ちゃんに☆1つ。


*『海燕ホテル・ブルー』☆☆
 実はこれも見終わるまで時計をちらちら見てしまった。
 『アウトレイジ』シリーズを見てしまうと、どうしても中途半端に映る展開と演技。
 「若松監督が思いきり遊んで撮った」そうだが、うーん、遊びか・・・。
 井浦新くんのチンピラぶりに☆を2つ。かなり甘い。


*『鍵泥棒のメソッド』☆☆☆☆
 ここまできてやっとホッとできた、満足度の高い邦画。(^^;;
 脚本がよくねられている上に、今をときめく演技派・堺雅人&香川照之の魅力全開、
 さらに広末涼子ちゃんが透明感あふれる華となってキラキラしてる。
 最後までニヤリとさせられる作品。荒川良々さんが怖くなくて、そこがまた笑える。


*『Marvel's The Avengers(アベンジャーズ)』☆☆☆☆☆
 Marvelコミックのヒーロー集結!ということしか予備知識なく、軽い気持ちで見て
 ものすごく楽しんでしまった。ロバート・ダウニーJr.のアイアンマンが秀逸。
 でも他のヒーローたちも1人1人魅力あふれていて、まだ見てないから見なきゃ!って
 思わされてしまう。やっぱりSFヒーローアクションは私にとって映画の原風景(笑)。
 完璧な娯楽作品に☆5つは悔しい気もするけど、おもしろかったからいいじゃない。


*『すーちゃん、まいちゃん、さわ子さん』☆☆☆ (これも飛行機で鑑賞)
 柴咲コウ、真木よう子、寺島しのぶがそれぞれに、しっかりと味のある30代の
 独身女性を演じている。この気持ちわかるなぁとか、ここは今の自分に近いとか、
 そんなことを考えつつ、ていねいな撮影の美しさに目を奪われる。
 男性が見ておもしろいと思うかどうかは、よくわからない。


*『Iron Man(アイアンマン)』☆☆☆☆
 あわてて(笑)最初から見直し。天才トニー・スタークの遊びっぷりが豪快。
 武器の製造をしている会社社長がテロに巻き込まれて方針を一転するところは
 どうにもマンガっぽい単純さだけれど、あまりそれを感じず魅入っていけるのは
 ロバート・ダウニーJr.の力なんだろうなぁ。彼の目がすてきなのですよ。ふふ。


*『『Iron Man 2(アイアンマン 2)』☆☆☆
 3作続けて見てしまうと、2作目はどうしても評価が少し下がる。
 トニーの作ったスーツの悪用の危険性、人間の愚かさなど、よく見るような要素が
 多いし、それ故に爽快感が減るせいかな。ミッキー・ロークもよかったけれど、
 スカーレット・ヨハンソンの活躍が魅力的(ちょっと友だちに似ているのよね^^)。


*『Intouchables(最強のふたり)』☆☆☆☆☆
 最初から作品に見ている人をクッと引きこんでいく。目の前の2人の笑顔が
 どうやって積み重ねられた時間によって生まれているのか、気になる。
 重い素材が、フレンチの小粋なユーモアの中で少し重力を軽くしてふわりとし、
 でも見終わった後にしっかりと心に残っていく。笑顔の重みかもしれない。


*『Flight(フライト)』☆☆☆
 ↑とは逆に、重いものがレンガのように、見る人の心に積まれていく感じ。
 デンゼル・ワシントンとロバート・ゼメキスというタッグはすごいけれど、
 これに限らず、20年近く前の『男が女を愛する時』にしても、数年前の
 『レボリューショナリー・ロード』にしても、けっこうな大物の映画人が
 アメリカ合衆国の病み具合を訴えてくるよなぁと思う。重いです。