暮れのごあいさつ


1年のふり返りなど含め、ひさびさの日記。


「25歳から1年が早い」などとマッキーの歌を引用しなくとも
このところ毎年暮れになると「もう1年終わりかぁ」と感じていたけれど、
今年はほんっっっっっっとうに早かった。
もう何したのか思い出せないぐらい。えーと。


去年の年末年始は日本にいたんだっけ。
年明けすぐ異動の内示が出て、いろんな不安ありつつ引っ越しして、
家探し&学校探し、毎日の買い物の場所を探したり、街を歩いたり。
でも生活リズムができあがらないうちにあっという間に暑くなって、
街を探索どころじゃなくなったっけ。


中国語は4月に習いはじめ、5月にはバレエ再開、二胡も始めた。
まだまだ友だちが少なくて、ロンドンに行った頃ってこんなだったっけ・・・?
なんて思いつつ、「夏は沖縄旅行!」を支えに毎日を送った。


本格的に忙しくなったのは秋から。
やっぱりサァの学校に頻繁に行くようになってからだろうなぁ。
送信済みメールを見るとつたない英語メールが多いったら!
あぁお疲れさま、私。


何とか乗り越えられたのは、10月の一時帰国でこれでもかというほど
いっぱい友だちに会って、充電できたおかげな気がする。
私はたいして社交的じゃないけど、いろんな人との関わりやその支えがあって
今の自分ができているんだよなぁと、こういうときに再認識する。


日本が近いってやっぱりありがたい。
慣れてしまえば「そんな頻繁に帰らなくても」なんて思うのかもしれないけど、
それはヨーロッパ・ロンドンという離れた土地で培われた底ヂカラなのかな。
とはいえ実現可能なのだから、やっぱりちょこちょこ帰っちゃうんだろう(笑)。


上海は便利で、日本のものも多く手に入る。
おいしいパン屋さんがたくさんあるのと、しょぼいオーブン(トースターに
毛が生えたみたいなの)しかないのとで、パン作りの熱が上がらない(笑)。
おせちだって注文できる。感動して、今年は思わず高いおせちを頼んじゃった。
年越しそば用の手打ちそばも買えるんだもの、すごいよねぇ。


サァは冬休みになってお菓子作りを何度もしたがり、クリスマスの週末に
ジンジャーブレッドマンやショートケーキを作った(私がくたびれた^^;)。
大きくなったらバンドのメンバーにいるようなピアニストになって、
週末はケーキ屋さんになるとか言ってる。
彼女にあと2さじぐらいの「ていねいさ」が加わればいいんだけどと思うこの頃。


最近よくロンドンを懐かしく思うらしく、早くまた行きたい、ロンドンの
ほうがお家も静かでよかったなどと繰り返し言う。
パートナーに言ったら、「俺だって何かにつけそう思う」とあっさり同意。


私はどうかな。まだまだ馴染んでないということを差し引いたらよくわからない。
ロンドンのいいところはたくさん思い出せるけど、今まで縁のなかった中国が
少し身近になって、「中国人イメージ」も悪いステレオタイプから変わってきたし、
もう少し知ってみたい気持ちが生まれている(知らなすぎるからね・笑)。


少しは中国語でやり取りもできるようになってきたから、来年は旅をしたいなぁ。
こちらに来てからTVで見て、必ず行きたいと思っているのは雲南省の昆明。
巨大な石柱がいくつもそり立つ石林があるの。
何しろまだ上海から出てなくて、北京や西安はもちろん蘇州も杭州も行ってない。
香港も1度は訪れてみたい(上海よりもっと便利!と、横異動の奥さま談)。


夏にはタァが2歳になるから、秋ぐらいから少しずつどこかに行かせようかな〜
なんて企みもある。暖かくなり始めたらあちこち見学に行ってみよう。


近くで、遠くで、見守って下さっている皆さま、いつも本当にありがとう。
来年もそれから先も、どうぞよろしくおつきあい下さいませ。


写真:上海美術館で見つけてなんとなく気に入った作品。別妃とあるから虞美人か。