はじめてのおつかい


写真、怪しいキャラものシリーズ。


まだ上海に来てすぐの頃に見つけて、かなりウケた。
この隣にはちゃんと男の子のネズミがいましたよ(笑)。




宅配の人が牛乳忘れちゃったんだよと言ったら、うちのお嬢さん、
「サァが1人で買いにいく!」
と言い出した。


ロンドンでは1人で通学していいのは5年生(日本の9〜10歳)から。
6歳の子どもが1人でおつかいに出たら、あっという間に保護されてしまうだろう。
だけどこの前沖縄で買った絵本では、幼稚園生が「1人でおつかい」をしていた。
買い物ゲームやそんな絵本に刺激されたのだろう、人一倍怖がりだけど、
敷地内のコンビニなら道路も渡らないし行けると思えたに違いない。


同じマンションの友だち(1歳上)と遊ぶようになって、彼女と一緒なら
キックボードも必死でついていくし(車道渡るときが見てて怖いけど^^;)、
高いところから飛び降りて転んでも、泣くのを我慢して遊ぶ姿も見られた。
最近、何かにつけ「なんで?いいじゃん」と私に反発して危ないこともするし、
自立心というかチャレンジ精神というか、そんなものが伸びてきているよう。


OKすると、やっていた宿題を急いで終わらせ、興奮気味に首から提げるカード
ケースを取ってきた。家のカードキーと牛乳1本分のお金を入れて、いざ出発。
約束は絵本と同じ。おつりを忘れないこと、寄り道をしないこと。


エレベーターに1人で乗れるようになったのもここ1〜2週間。
ポストに郵便を見に行ったのが最初。
次は「宿題を1階の玄関ホールでやる」と下りたはいいが、
エレベーター前から玄関への重い扉が開けられず、マンションのスタッフに
依頼の声もかけられず、半べそで戻ってきたのが先週の話。
「今度ドアが開かなかったら、トントン、おーいってすればいいよね」と、
勇んでエレベーターに乗り込んだ。


コンビニは我が家のある建物から目と鼻の先。家の窓からこっそり見られる。
お、出てきた出てきた。今までこんなにまっすぐ向かったことはないってほど、
コンビニへの一途を脇目もふらずに走っている。おかしい。


コンロに入っていた魚をひっくり返してもう1度見に行くと、今度はレジ袋を
下げて我が家へ一目散に向かっている姿が見えた。よしよし、いいぞ。


ほどなくして、達成感を浮かべた顔のサァが戻ってきた。
おつりの小銭はレジ袋にレシートと一緒に入っていた(笑)。
念のため賞味期限の日付のことをいったけど、やっぱりよくわからなかったらしく、
とにかく「数字のあるの」を取ったらしい。(^^;


ちゃんと買えたねと言ったら、すっかり自信が持てた様子で、
「もう買い物名人になれた気がする!」だって。
こういう子どもの誇大感って、すごいわ〜。(^^;


でもよくがんばった。転ばなくてよかったね。
またひとまわり大きくなった、6歳の夏休み。