四十目前の手習い

5月の末から、念願の二胡を習いはじめた。


一緒に習いはじめた友だちが、同じマンションの本帰国する人から二胡を譲り受け
(日本に持ち帰ろうとすると、ワシントン条約にひっかかって手続きが面倒なのね)、
彼女はもう二胡を持っていたのでさらに私に譲ってもらい、なんと初期投資タダ!
日本で二胡を買うとなったら数万するはずだから、超ラッキー☆


この二胡、よく見ると上の方がポッキリ折れててくっつけたあとが(笑)。
弦もボロいし、大丈夫なの!?と思うけど、初心者の身にはこれで充分。
子どもたちがいじりに来たって気にならないし。
それに先生が弾けば美しい音が出ることも判明。ようは技術なのだ。うん。


でも弦楽器なんてこれまで習ったことがない。ピアノも子どものとき習ったけど
中学で辞めてしまい、楽譜は何とか読めても初見で何も弾けないレベル。
楽器習得に不可欠な「毎日練習」も自信もないし、不安要素はいろいろ山積み。
でもまぁ、なんでもいいから始めてみよう!とスタートしたわけ。


習いはじめはけっこう笑えた。知らないことだらけで目からウロコ。
2弦の楽器とは当然知っていたけど、弓は2本の弦の間に入っていて外れないとか、
弓の持ち方はチェロなどとはまったく逆で、鉄棒の逆手みたいに手のひらが上向きとか。


あと基本の音階がニ長調。
パートナーが「その二胡、音あってるの?」と、二胡のいわゆる「ソ」をアプリで
確かめたら「ラ」の音とほぼ同じで、先生に説明されるまで「???」だった。


楽譜は音符じゃなくて番号。ドが1、レが2、ミが3という感じ。
内側の弦と外側の弦と、どっちで弾くのかが書いてある。
なので番号を見ながらとにかく必死に指を動かしているのが現状。(^^;


2ヶ月でようやく1オクターブ+1音弾けるようになった。
ガチガチだった肩も弓を持つ手も、少しゆるんできたかな・・?
やっぱりさすがに毎日は練習できないけど、少なくとも2日に1回を心がけている。


二胡を初めてナマで聞いたのは、確か野田秀樹さんの舞台『キル』だった。
舞台の左端に古楽器奏者が控えていて、要所要所でその独特の音色が流れた。
哀愁があって、蒼い空に遠くいつまでも響いていそうで。


それ以来、なんとなく気になり続けた音だったので、あるとき銀座の某楽器店の
店頭でPRしていた二胡のCDを衝動買いした。たった1枚の二胡のCDだけど
お気に入りで、サァのお産のときにも陣痛のさなかに聞いて、1番やわらいだ。


まだ騒音にしかならないような段階だけど・・・。
どこまで続くかな?(^^)
CDのなかの大好きな曲を弾けるようになるのが、今の大きな目標。